最近、よくボイスレコーダーを利用している人の話を聞きます。購入しようと思うんですが、どんなものを選べばいいですか?また、録音するにはどんな点に気をつければいいですか?
探偵に浮気調査等を依頼した際、よく耳にするのがボイスレコーダー等での録音です。
では一体どのように設置などをするのでしょうか。そして、もし自分で買うとしたらどういった機材を選べばいいのか。
録音に対しての基本的な考え方や、選び方などについてまとめました。
探偵が録音するときに使う機器は?
浮気調査等を依頼された探偵は、時には証拠を記録するために録音や動画を撮影したりします。このとき、録音するために使う機器がボイスレコーダーです。
ボイスレコーダーは会議やセミナーなどの、重要な会話を録音する際にも使われるため、活用している人も多いのではないでしょうか。
ただボイスレコーダーの性能によっては上手に録音ができなかったり、あるいは性能は良くても録音の仕方が悪くて雑音が入って聞き苦しかったりと、なかなか使用方法に難しいと感じている人もいるかもしれません。
一方で、探偵はボイスレコーダーを活用して、重要な証拠となる会話や音を明確に録音することができます。果たして機器の性能が違うのか、それとも録音する際の技術力が違うのでしょうか。
ボイスレコーダーとして活用するために注意したいポイント
量販店やネットショップなどボイスレコーダーは検索してみると、数千円のものから数万円のものと、その価格にはかなりの幅があります。値段が高い方がいいのか、安い機器ではだめなのか、同じ価格ならどちらがいいのか、選ぶのに迷ってしまうかもしれません。
そこで、まずはボイスレコーダーとして必要最低限のチェックポイントを紹介します。
録音時間をチェックしよう
まずは録音できる時間を比較してみましょう。価格が安いものは、録音時間が短いものであることが多く、これでは使い勝手が良くありません。万が一、「これからが重要なところだ!」と思った瞬間に、録音時間が切れてしまっては意味がありません。
目安としては、できれば40時間以上録音可能なものを選ぶと良いでしょう。
内蔵メモリの容量
最近のボイスレコーダーの容量は4GBが主流です。これは、128kbpsのmp3形式で録音した場合、約65時間ほど録音することができます。しかし、録音品質を上げれば、その分録音できる時間は短くなってしまいます。
例えば、非圧縮形式であるリニアPCMで録音したとすると、その時の臨場感そのままの原音を記録することが可能ですが、ファイル容量は膨大になり、録音時間は4GBで約6時間弱と、ほぼ1/10の時間しか記録することができなくなります。
どのくらいの時間を録音したいかで内蔵メモリの容量をチェックすると同時に、録音できるファイル形式も確認しておくとよいでしょう。また外部メモリが利用できればなお便利でしょう。
デザインと携帯性
会議やセミナーなどで、テーブルの上に堂々と置いて録音できる環境であれば、一目でボイスレコーダーと分かるデザインであっても、問題はないでしょう。
しかし、相手に知られず録音したいという場合は、ペン型やスティック型など、一見してボイスレコーダーと分からないデザインを選ぶとよいでしょう。
ペン型やスティックタイプであれば、胸ポケットやちょっとしたすき間に忍ばせることが可能です。
安いからといってあからさまに怪しいと思われるようなものではなく、スティックタイプなどにするとスマートに録音することができますのでオススメです。
ボイスレコーダーで浮気行動を見抜く方法
留守中の自宅や、あるいは普段配偶者やパートナーが利用している車などで、浮気相手と密会している可能性が高い場合、ボイスレコーダーで証拠を押さえる方法があります。
このような場合、一体どのような場所にボイスレコーダーを設置しておくと効率良く証拠を押さえることができるでしょうか。
自宅に設置して録音する方法
不倫相手を自宅に連れ込んでいる可能性が高かったり、電話をかけている形跡があった場合は、自宅にボイスレコーダーを設置すると、浮気の手がかりとなる記録が録音できるかもしれません。
設置場所としては、主にリビングを基本として、ソファーやタンス、対象者が普段触りそうにない場所へ設置するのが理想的です。
中には寝室へも連れ込んでいる場合もありますが、この場合はベッド付近に設置しておけば、浮気の確実な証拠を押さえることができるでしょう。
車内での会話を録音する方法
車内は密室空間を作りやすい分、証拠もとりやすい場所です。
ボイスレコーダーを後部座席のポケットや座席の下、また社内にぬいぐるみや置物のようなインテリアを飾っているのであれば、その中に仕掛けるのも見つかりにくいでしょう。
車内では音声感知録音機能を持つボイスレコーダーを使用すれば、音で反応し録音をスタートするため、スムーズに証拠を押さえることができるでしょう。
ボイスレコーダーの録音は裁判の証拠として利用できる?
ボイスレコーダーで録音できたとして、この録音された音声は、裁判での証拠能力はあるのでしょうか。
ボイスレコーダーなどで録音されたものは、デジタル音声であるため、編集などが容易であり偽装できる可能性もあります。そのため証拠能力としては、低く見られてしまう可能性があります。
そこで、このボイスレコーダーで録音した音声を元にして、探偵に浮気調査を依頼し、しっかりとした証拠を押さえてもらうことをおすすめします。
録音(盗聴)は法律的に問題ない?
実は、盗聴すること自体を罰する法律は存在していません。あくまでも録音し、自分で聞くだけであれば問題はないと言えます。
例えば他人の家に忍び込んで盗聴器などを仕掛けた場合は、家主の許可なく侵入したということで住居不法侵入となり違法行為です。機器を仕掛けるために、壁を壊したりすれば、器物破損となります。
つまり、盗聴器を仕掛けたことが罰されるわけではないのです。
ただ、録音した音声を第三者に聞かせたり、販売したりすることは違法となります。録音する行為ではなく、録音したデータをどう扱うかで、違法行為となることがあるため注意が必要です。
自分で録音するには?
もし自分で録音するためにボイスレコーダーを購入するのであれば、利用する目的を明確にしておくことをおすすめします。
なんのためにボイスレコーダーで録音したいのか、どこに設置するのかを決めておけば、どのくらいの性能が必要か、大きさはどのくらいのものがいいかなどが分かってきます。
ボイスレコーダーは安いものから高価なものまで様々です。高価なものを購入しても必ずしも、自分の目的通りに利用できるとも限りません。最低限必要となる機能をピックアップした上で、購入する機器を選ぶようにしましょう。
自分で調査する際失敗しないための注意点
自分で調査する際によくある失敗例として、ボイスレコーダーの起動音で相手にばれてしまい捨てられてしまったということがあります。
隠し場所や、使用する機器がどういったタイプかを自前に確認しておく必要があるといえます。
録音機器や使い方まとめ
・ボイスレコーダーで録音したものは、証拠能力が低くなることもある
・ボイスレコーダーで録音することは違法ではないが、録音したデータを他人に公開するのは違法となる
ボイスレコーダーは上手に使うことができれば、証拠を押さえるための強力なアイテムの一つとなります。しかし、自分で設置する際は、バレてしまわないよう注意が必要です。
確実なのは、ボイスレコーダーで手にした情報を元に、探偵に依頼して、確かな証拠を手に入れることです。
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