親が高齢で運転が心配です。。免許の自主返納をさせたいのですが。。
高齢者の免許更新が厳しくなりましたが、その背景には交通事故がさまざまな形で多発していること、高齢者本人が認知症を認めたがらずに運転し続けることなどが挙げられます。
実際に起こった事故やその事故の原因を紹介していきながら、免許更新時に自主返納をする方法について解説していきます。
高齢運転者による交通事故が話題になっている
近頃、高齢者の交通事故がニュースで取り上げられるのを目にすることが増えました。
高齢になると運動能力や判断力が低下する傾向があります。しかし実際はそれだけでなく、認知症などの症状が表れることも原因といわれています。
大都市だけでなく地方においても高齢者の交通事故は起こっています。どのようなケースが多いのか順番に見ていきましょう。
歩道に侵入し暴走することもある
高齢者による加害ニュースの中で一際目立つのが歩道に車が突っ込んで児童に重症を与える、あるいは児童を死亡させる事件です。車道をまっすぐに走っていれば歩道に侵入する可能性はあまりありません。ほとんどの場合は前方を走っている車に接触あるいは追突して、そのまま歩道を歩いて登校している児童の列に突っ込むというケースです。
追突した時にどのように判断すればいいのか、その判断力がしっかりとしていれば歩道に侵入することは防ぐことができますが、特に認知症の高齢者の場合はそうした判断は難しくなっています。
高速道路を逆走してしまう危険運転
2014年から2016年にかけて起こった高速道路の逆走事故はおよそ600件ですが、その中の約70%が高齢者によるものでした。
高齢者による高速道路の逆走事故の多さはこうした統計を見れば明らかです。典型的な事例としては、高齢者がインターチェンジで進路を間違えてそのまま走ってしまって対向車と衝突して大きな交通事故に至ったというものがあります。
高齢者の場合、どちらに曲がったらいいか忘れてしまうことがしばしばあり、判断力が低下しているため、わからないままそのまま走ってしまうのです。こうして逆走事故が発生するわけです。これから高齢化がどんどん進む日本社会において見過ごすことができない社会問題になりつつあります。
発車後にコンビニへ乗用車が突っ込む
ニュースでよく見かける高齢者の交通事故の1つにコンビニへの突入事故があります。
コンビニの駐車場に止めていて、いざ発車しようとしてギアをバックに入れていたのを忘れて、そのままコンビニに突っ込んでしまうケースが多いです。あるいはアクセルとブレーキを間違えて踏み込んで突っ込むというケースもあります。
高齢運転者による交通事故はどうしたら防げるの?
高齢者の交通事故の原因を明確にすることが事故の防止につながります。その原因は老化による体力と判断力の低下です。これは個人差がありますが、高齢者に特有の事情です。特に、認知症によって判断力が著しく衰えることは典型的なものです。
高齢者の交通事故を未然に防ぐためにできることは何か見ていきましょう。
運動能力の低下を本人に認めさせる
高齢になるとどうしても反射神経が鈍くなり、運動能力が低下してしまいます。運動能力の低下はハンドル操作などの行動に遅れが出ることや、危険予測が苦手になることにつながって、交通事故のきっかけになってしまいます。
高齢者に運動能力が低下していることを自覚させることが交通事故防止の第一歩になります。
認知症はどのように判断する?
家族が認知症かどうかを判断するのは、まだ軽度の認知症の場合は難しいでしょう。その時は病院に行く前に簡単なチェックをしてみましょう。
初期の認知症の症状としては下記のようなものがあげられます。
- 同じことを何回も聞くようになった
- 水道を止め忘れたり、片づけをしなくなった
- 出来事の時系列が分からなくなった
- 薬を自分で管理して飲めなくなった
- 意欲がなくなって趣味の活動をしなくなった
- 以前よりも怒ることが増え、疑い深くなった
この他にも、記憶しておくことができなかったり、話の理解が悪くなったなど、数多くの項目に当てはまるようであれば、一度専門機関を受診させてみることをおすすめします。
探偵へ定期的に運転のチェックを依頼
高齢者による事故を防止するためには、探偵に定期的に運転をチェックしてもらうこともおすすめです。
第一探偵事務所においては高齢者の抱えるさまざまな問題に対処するために高齢者の見守り調査を行っています。その1つとして高齢者の車の運転をチェックするというものがあります。
高齢者が安全に運転できているか行動を見守りながら判断してもらえます。身内に自動車の運転をする高齢者がいるご家庭は一度利用してみるといいでしょう。
高齢者講習等受講から免許証の更新までの流れ
高齢者の免許更新が道路交通法の改正により以前よりも厳しくなりました。その背景には上記のような高齢者の交通事故の多発があります。現在の更新の流れは「認知機能検査」から始まります。以前はこうした検査がありませんでした。この検査の結果に基づいて高齢者講習が行われます。
この高齢者講習は75歳未満は2時間ですが、75歳以上は3時間と長くなりました。そして、認知症ではないと判断されれば免許が更新されます。一方、認知症の可能性があると判断されれば免許の停止もしくは取り消しになります。
更新すれば数年間は有効になりますが、その間に認知症が発症することや、著しく体力が低下することも考えられます。そのようなことが起こらないように、更新のタイミングで自主返納することをおすすめします。
親を説得して自主返納をさせる
運転免許証の更新前でも、親の車の運転が危険だと感じたらできる限り、早く運転をやめさせたいと思うこともあるでしょう。しかし、親にそれとなく話をしても「自分はまだまだ衰えていない!」といわれて、運転免許証を自主返納させるまでなかなか説得できないこともあります。
自主返納の方法や、親に自主返納をさせるためにできることについて見ていきましょう。
免許証の自主返納をするには?
運転免許証の自主返納は、各都道府県の運転免許試験場や警察署で手続きをすることができます。運転免許証を持参するだけで手続き可能です。
また、希望者には運転免許証の返納と同時に、「運転経歴証明書」の発行手続きをすることができます。運転経歴証明書とは、運転免許証と同じサイズで、運転免許証と同じように公的な証明書として利用できます。
手数料と写真が必要になるため、免許証の返納と同時に手続きをしたい場合はあらかじめ用意をしておく必要があります。
第一探偵事務所の高齢者見守りサービスを利用する
自主返納をさせるにも、親がすぐに納得してもらえないこともあるでしょう。強引にすすめても親のプライドにかかわることもあり、親との関係がこじれてしまう可能性もあります。
そこで、本人を傷つけずに、本人に納得した上で自主返納をさせるためにも第一探偵事務所の高齢者見守りサービスを利用しましょう。親が運転する後ろから、探偵が追跡調査をしてくれてその運転姿を記録してくれます。
探偵が録画した映像を親に見せることによって、自分自身の運転が危ないことに気がつくことが多いようです。また、離れたところで暮らす親が心配な場合にも、第一探偵事務所を利用することで、安心して現状の様子を知ることができますのでおすすめのサービスです。
まとめ
・高齢者による交通事故がさまざまな形で起こっている
・原因は体力と判断力の低下、後者は特に認知症の高齢者に多い
・探偵に依頼して運転能力があるかチェックしてもらう
・更新時に自主返納することをすすめる
車の運転チェックを探偵に依頼するときは内容をしっかりと確認してから依頼しましょう。
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