便利屋ってどんなもの?探偵と同じことしてくれる?
ひとまとめに「便利屋」といってもその業務内容は様々で、生活雑用から探偵業務、営業サポート、結婚式の代理出席など、様々な依頼をうけこなすのが便利屋という名前の特徴ともいえるでしょう。そんな便利屋と探偵とは、どんな仕事をしているのか。同じ探偵業務を行うのになぜ名前が違うのか。そんな疑問を解決します!
便利屋は本当に何でもしてくれる?
便利屋の別名は万屋(よろずや)とも呼ばれていて、万は「あらゆるもの」といういみを指します。名の通りあらゆるものを引き受けて商売するというのが、便利屋のだいご味です。しかし、頼まれたことすべてに対応できるわけではありません。その業務を行うことが許されているかどうかが重要になってくるのです。
便利屋が主に引き受けている仕事って?
便利屋とは基本的に、法に触れるものでなければ何でも行うことができる業種になってきます。買物代行、部屋の掃除、イベントのスタッフ、懸賞はがきの代筆、引っ越しの手伝いに、畑の草むしりなど、多くの雑用を引き受け、専門業者に依頼するより安上がりでやってもらえます。
便利屋でも探偵業務をしてもらえる?
便利屋として開業している中には、探偵業届出証明書を交付してもらい、便利屋の業務の一つとして探偵調査を引き受けているところもあります。基本的に探偵業届出証明書があれば、探偵調査の依頼を引き受けることができるようになります。
多くの方が「探偵業務も行っている便利屋=探偵」だと勘違いをしていることがありますが、その考えは余り正しくはありません。探偵業務をメインとしている便利屋も存在しますが、便利屋の多くは生活雑用の代行がメインであり、探偵業務はあくまでもイミテイションにすぎません。「餅は餅屋に」ということわざの通り、専門の仕事は専門業者に依頼するのがいいでしょう。
結果的に便利屋と探偵の違いは?
ここまで便利屋の業務について紹介しましたが、結局の違いというのは、それぞれが依頼者に対して「どんな仕事を行おうとしているのか」になります。
探偵が調査や捜査を中心に業務を行っているのに対し、便利屋はあくまでも生活雑用業務が中心です。
「便利屋」という名前が示す通り、依頼者に頼まれれば、基本的に依頼に応じた業務を行ってもらえます。便利屋として探偵調査を専門としてないため、探偵事務所や興信所に依頼するよりも依頼料は低価格で抑えられますが、より専門的で明確な探偵調査をしてもらいたい場合には、専門業として存在している探偵や興信所に依頼する方がいいでしょう。
悪質な便利屋と探偵の特徴とは?
悪質な便利屋と探偵の見分け方として、いくつか特徴があります。
- 電話や相談時の態度が悪い
- 弱みにつけ入り依頼者の不安をあおる
- 違法契約や違法捜査などを行う
- 調査期限日まで、依頼者と連絡を取らない
- 探偵業法違反によって行政処分をうけたのに、営業を続けている
こういった特徴をチェックしつつ、次に具体的なトラブル内容を見ていきましょう。
契約を強引に進める
例えば、浮気調査を依頼するに当たって、調査依頼の相談の時点で探偵業務を行う側が浮気の可能性が極めて低いと想定した場合でも、依頼者を更に不安にさせるようなアドバイスをなげかけ、強引に調査契約をとりにきたりします。ほかにも、依頼者の相談を半分も聞かないうちにキャンペーンや期間限定割りなどといった料金が安くなるといって契約を速やかに促してくることもあります。
見積りと請求額が大きく違ってくる
悪質な探偵業者に一番多いとされるのが、やはり料金トラブルです。相談の段階での見積りでは安い基本料金のみを提示して、契約後に追加料金やオプションを請求してくることがあります。この場合のほとんどは、契約時に口頭で追加料金はかからないと説明し、契約書の中に小さく追加料金の説明が記載されていたりします。
調査報告の怠慢や期日の延長
ある事例では、調査期間中に何の報告もなく、期日が迫ってきてからもう少しで手掛かりがつかめそうだ、あと数日で結果を出せるなどといった期日の延長を提案され、調査料だけがかさんでいき、結果報告で何も得られなかったというケースがあります。
調査中の報告は、探偵側にとって義務ではありませんが、依頼者の不安を取り除くには必要不可欠になってきます。報告、連絡、相談をきちっと行ってもらえない探偵社には気をつけた方がいいですね。
依頼者側への態度が悪い
探偵業務や雑用業務以前に、依頼者は便利屋や探偵にとってお客様にあたるにも関わらず、初めから傲慢な態度や無愛想な言葉使いの業者がいます。相談を聞いてやっている、雑用を代わりに行ってあげている、などといった上からの態度で仕事をしてくるところがあります。
そこで依頼者が下手に出てしまうと、向こうの思惑通りに話を進められたりしてしまったり、勝手に料金の加算をされてしまうので、あくまでも依頼者が客であり下手に出るべきではないということを覚えておきましょう。
悪質な便利屋や探偵を見極めるポイント
調査を依頼したいけど何を基準に決めたらいいのかわからない、親身になって聞いてほしい、悪質な探偵の餌食にはなりたくない!そんな方のために、探偵業者を選ぶ上で怪しいと疑った方がいいポイントをご紹介します。失敗して後悔しないためにも、しっかり確認してっから自分に合った探偵業者を選んでいきましょう。
会社の所在地と探偵業届出証明書
まず一番重要になってくるのが、事務所の所在地の確認です。探偵業者の多くはインターネットでホームページを持っていますが、悪質な便利屋や探偵の中にはホームページに実在しない会社の所在地や概要を記し、実際依頼者と面談するのは喫茶店やホテル内などで、事務所の場所を隠していたりするケースがあります。
会社の所在地をちゃんと確認した上で、探偵業届出証明書に記載してある届出番号を会社の所在地管轄の公安委員会で調べ、その会社に違反歴がないかを知ることが重要です。
違法調査ができると宣伝していないか
探偵業の届け出を行っているからといって、法を犯す行為を行していいわけではありません。例えば、対象者の隙(すき)をついて家に盗聴器を仕掛けたりすれば「建造物侵入罪」ですし、別れさせ屋などといった仲介行為をすると弁護士法にも触れてきたりします。
こういった法を犯すような行為を大々的に宣伝しているような探偵には気をつけましょう。
格安な料金設定
悪質な便利屋と探偵の特徴でご紹介した通り、初めは「格安な料金で依頼を引き受けられる」や「どこを探してもこの料金で依頼をうけてはくれない」、などといった売り文句で契約を結ばせようとするところは、後々高額なオプション料金や追加費用を請求してくるケースが多いので、余りにも安すぎたり相談の時点で詳しい料金説明を行ってくれなかったりする場合は、“怪しい”と一線を引くことがいいでしょう。
便利屋と探偵の違いまとめ
・探偵業を営んでいる便利屋もいるが、あくまでも専門は生活雑用業務
・便利屋に探偵業を依頼するときも、探偵業届出証明書と届出番号を確認する
・あらかじめ探偵についての知識を身につけておくと探偵を見抜く材料になる
その専門のプロに依頼するには、価格の基準や会社における信頼などをあらかじめ調べておくことが重要になってきます。
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